おまえ百まで、わしゃ九十九まで。共に白髪の生えるまで。
この謡は能の演目「高砂」を引用しているそうです。
また上の動画にもありますが、この演目をモチーフにした高砂人形は
おばあさんの持つ箒から「掃く」と「百」。
おじいさんの「熊手」と「九十九まで」を掛けて、
夫婦和合・偕老長寿の象徴としているとのことです。
「高砂」作者の世阿弥は高砂神社にあった「相生の松」の伝承、
古今和歌集仮名序を下敷きに、多重にイメージのレイヤを重ねて歌道の永遠なることを願って書いたそうです。
能に限らず和菓子とか、工芸品とか、和柄とか「見立て」の手法が好きです。
入れ子状に張り巡らされた伏線を辿って、
到達した先のイメージの広がりの豊かさにドキッとします。
卒制、卒論も「見立て」についてでした。
その作業中にBGMとして流していたのがサザエさんでした。
追伸:このサムネイルの書体も絵も最高ですね。もちろん内容も名作!
2015.10.04
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